タノシイモノグラム、IMAONE作品ノ登場デス!
column 026
黄昏時が迫ってくるのが早いなと現場で思っていたらそれもそのはず、秋は深まってました。11月11日、オープニングデーを迎える江戸川区松本第二児童遊園のアートコート・リノベーション。現在は最終段階の少し手前、もろもろの完成度を上げている真っ最中です。というところでの息抜きコラム。
Article_go parkey
We are playground basketball residents like pikeys!!!
舘鼻則孝氏の作品『ザ・サン・ブレイキング・スルー・クラウズ』が輝きを放つ吉川市アクアパークのオープニングデーから2日後、我々は新しい現場に向かっていた。場所は江戸川区松本1丁目。アクアパークが豊かな自然に囲まれた特大のキャンバスなら、江戸川区の松本第二児童遊園はアングラ感もある高架下のハーフコート、いわばリーガルながら路地の壁のような風合い。この雰囲気もまた良いのです。go parkeyとアーティストの絵の力で楽しいプレイグラウンドになったらもっと良いなと思って、俄然、筆ならぬスクイージーにも力が入ります。本来ならば、まだまだプロジェクトバックボードと過ごした(グラウンドワークした)日々のことを書き続けたいのだけれど、それはまたこの後のコラムで綴っていくとして、そんなコラムの本数やリキャップの動画の仕上がりを待ってらないくらいのスピード感で江戸川のリノベーションは進んでいったのでした。
この江戸川区のコートは、アーティストIMAONEが描き下ろしてくれたキャラクターのモノグラムをペイントしていきます。単調作業のように想像されるかと思いますが、そうは問屋が卸しません。レタリングのタッチが細かいのです。しかも、モノグラム風でありながら、キャラクターすべてが同じパターンではないのです。骨が折れます。手伝いにきてくれたバスケット仲間はそれでアバラが5本、逝きました。嘘です。差し入れしてくれたデザイナーはこれで心が折れました。嘘です。ただ、細かな作業はいつも以上に求められました。それは本当です。しかもgo parkeyにとって通算5つめになるアートコートですが、今回は初めてプロジェクトマッピングでドローイングをするという挑戦がありました。より正確なライン取りができると同時に、それは高架下であること、必要な暗さがあること、程よいサイズ感であること、そういった諸条件が揃っていたというのもあります。
さらにもう1つギアを上げた挑戦がありました。直前のアクアパークのグラウンドワークは頼もしすぎるプロジェクトバックボードのチームが一緒だったし、その前までのコートは専門の工事業者の協力がありましたが、今回はすべてをアーティストとgo parkeyだけで行い、美しいアートコートへゴールしなければなりませんでした。昨年、新宿の大久保公園では、ミリ単位で完璧を目指すアーティストFATE氏の執念と愛が大きく作用して、素晴らしいアートコートができました。そういう実績もありますが、とにかくgo parkeyそのものの底上げが絶対的に必要でした。まだゴールはしていない段階でのコラムですが、スクイージーの使い方や養生のやり方など、いたるところでそれは求められ、四苦八苦しながらも楽しく正しく取り組めていると思います。アーティストIMAONEが描く世界の一部に自分たちもなったような気持ちです。おらが街のコートへの帰属性の大切さを説いている代表ABですが、自らそれを体感している真っ最中です。
11月11日のオープニングに向けて、まだまだ細かな修正やタッチアップ作業は続きます。さらには3ポイントなどの競技線を引く、大トリの仕事もあります。これは、絵画でいうところの額装みたいなものです。画格からハミ出ている絵のエナジーをバスケットのコートへとおさめていく作業です。これによって、プレーする人と見る人が同じ目線でアートではなくアートコートを感じるようになると思うのです。オープニングイベントでは、キッズを対象にハーフコートでの遊び方をクリニックしたり、実際にシュートアラウンドして遊んだりしたいと思っています。コロナ禍もあけたので、代表AB自らお菓子を配ったりして、子どもたちとセッションできたらいいなと思っています。どんなお菓子がいいのか。健康食品がいいか。それともキャッチーなハリボのようなアメリカンなお菓子がいいか。ソックスやショーツの丈感に思い悩んだり、どのカラバリのバッシュにするか迷ったりするように、当日のお菓子選びに悩んでいる日々です。当日、お会いできることを楽しみにしています!