ヨセアツメテ、アートコートデ煮込ンダ味。ナイトゲーム& LOVEゲーム顛末記。チームPARKEIES!!

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7月22日と29日の土曜日開催の『LOVE GAME by go parkey -URBAN NIGHT LEAGUE』。寄せ集めなイベントの寄せ集めの象徴、それがチームPARKEIES。ジェネレーションやら普段の所属チーム・カラーやら飛び入りやら、垣根を超えてライトエナジーしてくれたチームについてのコラム。

Column

Article_go parkey

Photography_Hiroshi Sato, Hidekazu Tsutsui and Kenji Nakata,

We are playground basketball residents like pikeys!!!

LOVE GAMEとLOVE GAMERと言うだけあって、とにかくゲームにジョイントするのが好きで、相手や味方にかまわずに自分らしいエナジーを目の前の出来事に注ぎ込む。当事者になる。あとは、初めての試みだったので、今回はgo parkeyが直接アプローチできるボーラーたちに声をかけた。それが、GOODNIGHTSやT.K.Gとの違いというか、このPARKEIESの構成。PARKEIES、すなわちPARKEY(公園パイキー)たちというチーム名の由来である。あとは、どのチームもLOVE GAMERたちということで同じ、ザッツ・イット。もちろん、PARKEIESというチームがもともとあるわけじゃないから、参加はボーラーの気分任せだったし、DAY1とDAY2の両方でスケジュールが空いてるという人ばかりではなかったので、実は当日までどうなるのかわからなかった。ユニとなるナンバリングしたTシャツは多めに用意してしまったものの、「これをペンキ代に回した方がよかですばい?」と代表ABと半分本気で話したほどだ。

蓋を開けて見たら、DAY1は、スターティング・ファイブは、#91RIO、#7MIKE、#35ZIAD、#23JAN、#10HUGOと、非常にサイズからルックスからバランスが良いラインナップになってしまった。狙ったわけではないが、ムードがあった。そんなムードに#1YUMIのハッスルもプラスされた。ちなみにgo parkeyはメンバーチェンジとかラインナップに関与は一切するつもりはないままだったので、寄せ集められてしまった人々がどのようにマネージメントしていくのかも楽しみだった。結果的に自然となるようになる、公園バスケのまんまだった。フランスからやってきたHUGOにセルビアのJAN、ZIADとMIKEはアメリカのボーラー。ここに#78NOBUCHIKAや#2KATSUO、AGE、DAY2からは#OGTと#33MATSUという、ひと世代上の、あえていうなら「かつての」ストリートチームF’suadの面々がジョイント。NOBUCHIKAは、さまざまなチームを渡り歩き、その果てにバスケ・シプシーとなって、パイキー的な香しさを漂わせはじめた時に、こうしてナイトゲームに漂着、かつての仲間とハドルを組むことになった。これも公園バスケならではといったら乱暴だろうか。

これも狙ったわけではないが、PARKEIESのひと世代下の、あえていうなら「Fの今を見る」ような#8SHUNPEIや#0SUGIYAMA、それにMATSUやKATSUOの背中を見てきた#25JUNTAROもジョイント。ゲーム中、KATSUOのアシストでMATSUがねじ込んだり、OGTがミドラーを決めたり、ノスタルジアなグッドプレーがあったりして、ABの胸はちょっと熱くなったのだった。DAY1もDAY2も、唯一無敗(4勝)で駆け抜けたPARKEIES。公園バスケのナイトゲームでは、あんまり必要ないだろうと思ってるけれども、MVPをセレブレーションした。SPALDINGからは、大久保公園のアートコートをドネーションしてくれたケビン・デュラントにちなんで、彼の母校テキサス大とコラボしたバックパックやgo parkeyとコラボしたアートボールといった、このアートコートのプライズとしてはうってつけのものを用意してもらったので、やはりMVPを決めなくてはいけない。DAY1は、ゲーム中、ひたすらアタックして浮遊感(これも個性だな)のあるプレーで通行人たちの目も釘付け。そして、最後の最後の逆転マネーポイントを決めた#44RYOになった。

DAY2のMVPは、#11HAPPIBOIと#4SHINJIと飛び入りな勢いで颯爽とやってきて颯爽とかっさらっていった#34KK。対GOODNIGHTSでは39点、第一回ナイト・ピックアップ・リーグのラストゲームとなった対T.K.Gでは28点。どちらもゲームハイ。公園バスケのナイトゲーム、しかもビル風も絶好調で夏の夜気もまとったゲームで、スリーポインター8本メイクとか、ひたすら打つかと思いきや相手のALEXのブロックかっ飛びもお構いなしで突っ込んでエンド1とか、火がついてしまったニューヨーク時代のスプリューエルとかウォーリャーズ時代のバロン・デイビスを思い出したよ、KK。ロックアウト中に、(ヒマだから? そんなわけないか)NYCのラッカーパークのナイトリーグにジョイントして、鬼のスコアリングしてたケビン・デュラントを思い出してたよ。彼こそLOVE GAMERの権化。メンテナンス・タイムはもちろんあるだろうけど、とにかくゲームに出たい、ゲームをしたい。そういうエネルギーに溢れている。

ケビン・デュラントは、強い相手や本気で向かってくる相手に歓喜し(だから生意気そうな向かってくるプレーヤーをよく褒めている)、それとマッチアップするのを楽しんでいる。代表チームでもピックアップ・ゲームでもオールスターでもレギュラーシーズンでもプレイオフでもファイナルでも、健康ならばゲームを続けたい。バックトゥバックのロード・マネージメントやゲームがあるのにゲームを回避するのはしたくない。そんなエネルギーに溢れている。願わくば、ケビン・デュラントみたいなボーラーこそ、ずっとゲームを続けられるように50歳まで引退しないでいれたらいいなと勝手に愛を送っているほどだ。KKは、相手をプレーで煽ったし、その前に相手も夢中になったからこそKKを煽っていたし、それを全部プレーでジ・アンサーしてた。だから結果的にゲームハイの得点になる。それだけお答えなすったということだ。

個人的には、つっかけていって、ブロックにきたディフェンスとオフバランスで接触してから、もうひと伸びして最後に手首をくるっとやった分でフィニッシュするKKが印象的だった。コールをあてにしたプレーじゃなくて打ちきるイメージを持ったプレーだし、接触してからの第2エンジン、ボッ!って感じの体幹が素敵。持て余していた運動能力の解放。持て余していたLOVE GAMEの解放。そんな感じで、ゲームの最初から最後まで、ずっと高いエネルギーで楽しみ、圧倒的にアタックし続けていたKKだった。彼にはもちろんバスケの才能があるのだろうけど、持て余したままなら、そういう者はいくらでもいるし、毎年輩出されてくる。でも、その才能とかLOVEを使いきれてなお、使いきれないほどであったなら、公園バスケは楽しいだろうな。そんなボーラーを公園にやってきた人が目の当たりにして、自分のエネルギーを使いまくろうと思ったらいいね。

そのうちに、公園バスケから次なるLOVE GAMERが生まれて、もしかしたらケビン・デュラントとマッチアップする日がくるかもしれない。そんなに長く彼がプレーしてるわけがないって? それはNBAという最高峰リーグでのことかな。スケボーもそうだけど、競技者ではなくスタイラー、自分のライフスタイルには終止符はいらない。だから、生粋のLOVE GAMERのケビン・デュラントに引退はないかもしれない。いつか大久保公園にやってきて、彼のバスケすべてに対するすさまじいエネルギーを解放してくれるかもしれない。そんな面白そうな未来に繋がる『LOVE GAME by go parkey -URBAN NIGHT LEAGUE』だったと思う。もちろん、それは、go parkeyのおかげなんかじゃなくて、ボーラーやスタッフやオーディエンスや、そして街や夏でさえも、LOVE GAMERであったおかげです。みなさん、ありがとうございました。公園バスケがずっと楽しくて、すべての人に等しく可能性があって、そしてアートコートが増えていったら、最高だ。KEEP ON !!!

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ラブ・ゲーム・Tシャツ。大久保公園ナイトゲーム&キッズクリニックノ余韻。

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