アーバンナイト!LOVEゲーマーズたちの1日。そのメモ その2。

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7月22日と29日の土曜日開催の『LOVE GAME by go parkey -URBAN NIGHT LEAGUE』。DAY2が終わった翌日の空もまた、つわものどもがゆめのあと、雲ひとつない青空でした。好天に恵まれたLOVE GAME、そのメモランダムなコラム。

Column

Article_go parkey

Photography_Kenji Nakata

We are playground basketball residents like pikeys!!!

 

7月29日、前週に続いて開催された『LOVE GAME by go parkey -URBAN NIGHT LEAGUE』のDAY2。気温も光量も増し増しが予想されて、go parkeyとしても熱中症や日射病への注意喚起の頻度が上がりました。真夏というか熱波です。予期せぬ事態があっては大変なこと。ひらかれた公園バスケという最大の魅力が、諸刃の剣で真夏の気温や湿度が懸念材料にもなる。この部分は、今後もずっと考えていかないといけないところですね。もちろん、スポーツですからケガはつきもの。素晴らしいアートコート、素晴らしいロケーション、そして素晴らしすぎる夏の青空。そこで大好きなバスケを享受しながら、各自が身を守ることをはじめとして、リスクに善処する。それをキープオンすることもまた大切ですね。そんな啓蒙から入ったコラムですが、無事にイベントはゴール。次なるアクションへと繋がりました。前回のコラムに続いて、今回はDAY2後の余韻をメモランダム。

印象的だったことを少しだけ書いてみます。キッズクリニック後、16時30分頃からスタートしたアーバン・ナイトゲーム。ホワイトTシャツ、グリーンTシャツ、ブラックTシャツの3チームによる総当たり戦。ホワイトとグリーンはアーティストFATEが大久保公園と歌舞伎町の親和性を考えて描いたカラーに映えるセレクトです。これは前週のブルーTも同じ。そして、PARKEIES(go parkey寄せ集めチーム。パイキーたちの群れ的な)のブラックTシャツは、大都会のナイトプローラーな装いをイメージ。背番号に7と35を入れたのは、このアートコートをドネーションしてくれたKD(ケビン・デュラント)が背負っている背番号だから。レギュレーションは、ゾーン・ディフェンスなしというのと、前後半それぞれ20分という長めのランタイムにしたところが特徴。それによって、ゲームにフォーリン・ラブしていくプレーヤーたちのパフォーマンスがどんどんポスタライズされていく感じで盛り上がった。

もちろんやってる側はタイトだしハードボイルドだろうけど、そこはベンチマネージメントでより演出できる部分にもなっている。カオスなPARKEIESは、メンバーチェンジで5人全員が入れ替わって別のノリになったりして、おもしろかった。ホワイトもグリーンも頻繁にメンバーチェンジして誰もがやりきる感じがよかった。そのようなおもしろいゲームを、go parkeyとしてフィルミングやシューティングしている。それ以外でも、アンダーな光量で動きまくるエネルギッシュな被写体を捉えることを楽しんで撮影している人たちがちらほらいて、とても嬉しかった。いろいろな人の絵になってほしいし、ゲームの雰囲気がどんどん広がってくれたら最高だ。適切な表現かどうかわからないけれど、アーバン・ナイトゲームには一種の色気のようなものがあると実感した。それには夏の夜気や都会のネオンや喧騒が加味されているかもしれない。そして、それをグッと集約する美しいアートコートが照らされているからかもしれない。

ちなみにDAY1に続き全勝して優勝?したのはブラックTのPARKEIES。といっても、両日プレーしたのは3名ほどで、本当に寄せ集めただけのピックアップなまんまのチームだった。それで4戦4勝というのが楽しい。ハドルを組んで盛り上がっているのが楽しい。まるで、名もなきスケーターが異国のハイプなスケートスポットでスイッチ・バックテールをメイクして、名も知らぬスケーターたちとハイタッチして歓喜しているような光景だ。だからって次にやったときは4戦全敗しているかもしれないところがまたいい。ちなみに、優勝っていう表現が適切かどうかも怪しい。優勝というより、このゲームを勝ちたい、自分のプレーをプッシュしたいというところがメインパートだろうから。それで勝ちきったプレーヤーたちが必ずいるってこと。MVPは、DAY1はウイニングショットを決めた#44RYO、DAY2はひたすらオフェンスもディフェンスもエネルギー満載でずっとハイライトだった#34KK。

今回はDAY1、DAY2で区切ったゲームにしたけれど、今後はもう少しスパンがあるリーグにするかもしれない。そうしたいと思っている。それによって、フープを設置し競技線を引き、アートを描いたバスケットコートが、バスケとラブゲーマーズ、遊びたいキッズのためにより一層活用されると信じているからだ。もちろん公園はいろいろなことで活用できるパブリックスペースで多目的広場だ。ただ、フープとそのコートがある公園は、できたらバスケで活き活きしていたらいいなぁ。ということで、今回はワンデイずつセレブレーションを行なった。『LOVE GAME by go parkey -URBAN NIGHT LEAGUE』をサポートしてくれたスポルディング・ジャパンによるセレブレーションには、副賞として、チームメンバーそれぞれにデカタオルとgo parkey(画家・今井俊介モデル)とコラボレーションしたアートボールを、MVPにはこの大久保公園ゆかりのKDの母校テキサス大のバックパックが手渡された。加えて、前月、この大久保公園が2022年度アートコートのグローバルMVPに選ばれ、そのトロフィーがgo parkeyに手渡されていた。

なので、それを使って、go parkey代表のABが手渡すという表彰式もどきもやってみた。が、ピックアップ・リーグでそんなことをしてもあまりパッとしないのと、そもそもそのトロフィー、『アートコートアワード』とか書いてあるじゃないか!ってことで、DAY2は何事もなかったように封印した。そんなことはおいといて。とにかく。真夏の東京。日の入りは19時頃。16時30分からはじまったアーバン・ナイトゲームは、最終ゲームに入る頃、ようやく黄昏時になってくる。グラデーションのようにだんだんと落ちてくる夜のとばり。それに比例するかのように通りには酔狂な人々やナイトプローラーがいる。アートコートとその上の被写体たちを照射するナイター。その有限な時間の中でほとばしっていくプレーヤーたち。MCやDJやオフィシャル、オーディエンスたち。その絵の世界は、なかなか良い。このような絵を記憶してくれたキッズや人々が公園バスケをもっと盛り上げてくれたりシュアしてくれたりするに違いない。これからがより楽しみだ。

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カナダ発、読むバスケマグ!『BSKT MAG』によるgo parkeyインサイド・インタビューのドラフト。

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