アートコートニウォリアーズガヤッテクル?砂の遊び場から最高のプレイグラウンドへ。

column 005

go parkeyが手がけた第三弾アートコート。2022年10月1日にリボンカットをした東京都世田谷区の池之上青少年交流センター、通称イケセイ・プレイグラウンド。ローンチのレセプションには地元のキッズにゴールデン・ステート・ウォリアーズのプレーヤーたちとエグゼクティブがジョイン。今回は、go parkey初のコートの下地になる部分からペイントまでのフルコースとなったリノベーションについてのコラム。

Project & ALL _Golden State Warriors & Rakuten

Artwork_Shunsuke Imai

Curation_go parkey

Article_go parkey

Shooting_Jeremy Renault & Kenji Nakata, Kota Okuyama

Location_Tokyo Setagaya

We are playground basketball residents like pikeys!!!

真夏の新宿大久保公園のフルコート2面のリノベーションを成功させた後、急遽動き出したプロジェクト。それはわずか1カ月足らずでの工期でのアートコートへのリノベーションだった。しかも、砂の運動場をプレイグラウンドとして平衡を取り整地しハードの部分を完成させてからペイントするというフルコース。圧倒的に時間が足りないのは明白だった。我々としては、より多くの公園をリノベーションしてアートコートへ再生したい。そうすることで、そのコミュニティや人々にバスケットもしくはアートを通して、新しい出来事が増えていくことになる。逡巡しているヒマはなかった。このプロジェクトはジャパン・ゲームスで来日するNBAのチャンピオンチーム、ゴールデン・ステート・ウォリアーズと、そのパートナーシップの(株)楽天と世田谷区のプロジェクト。そのストーリーをアートコートとして形にするのが我々のミッションだった。アーティストは画家の今井俊介。

時間がない中で、作品にスタイルがしみこんでいて、なおかつ浜町公園のペイント経験がある彼は、素晴らしいアートワークを発揮してくれた。ユンボがグラウンドを掘り返し、ダンプカーがそれを運び去っていく。アスファルトで固めて整地し、乾くのをひたすら待った。それからアーティストのドローイング。浜町公園のときは周囲環境に調和した作品だった。今回はウォリアーズのチームカラーと楽天のブランドカラーを融合させながら、世田谷区の住宅街という立地条件にも溶け込んでいく爽やかさをキープした作品。ここにアーティストだからこその「考えられた上の感性を活かしたアート」ならではの本質さがある。go parkeyは常にその誰もができるわけではない領域の仕事(アートワーク)に対して敬意を忘れるわけにはいかない。急ピッチとヤッツケは違うが、とにかく急ピッチで作業は進められた。それでもローカル・キッズやボーラーたちが参加するペイントは外せない。これも忘れてはならない理念。

代表ABやアーティストにアドバイスを受けながら、みんな思い思いにペイントしていく。その表情は、キャッチボールしていると自然に笑ってたり、シューティングしていると無意識に微笑んでいるのと同じ。ミスしないぞ(線からはみ出さない)という真剣さがありながらも、やっぱり楽しい気分になってくるものなのだろう。我々は、このような瞬間をアーカイブして、次なるプロジェクトに繋げていく。ローンチイベントは2022年10月1日。ジャパン・ゲームの過密スケジュールをぬって、ウォリアーズからは、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、ケヴォン・ルーニー、モーゼス・ムーディー、そしてヘッドコーチのスティーブ・カーがジョイン。go parkeyは、グリーンやムーディーに彼らの初めてのプレイグラウンドはどこだったのか。このウォリアーズのアートコートはどうか。そういった、おおよそジャパン・ゲームやシーズン展望には関係のないことばかりをインタビューした。

ホームタウンのプレイグラウンドからNBAというトップリーグまで上りつめたスターたち。その思い出の場所を訊くことによって、我々はどんなボーラーにもそういったコミュニティがあったことを確認していく。この先、いつか誰かに「君のプレイグラウンドはどこだった?」と訊かれたとき。それがアートコートだったら、思い出すだけでその絵が浮かび上がってきて、楽しくなるのではないだろうか。そういったプレイグランドへと、より多くのリノベーションができたら、どんなに素晴らしいだろうか。おらが街のアートコートから、世界へと飛び出していったボーラーがいる。金メダルを取ったプレーヤーがいる。芸術家になった子がいる。そんなストーリーのはじっこをgo parkeyはつくっている。と思っている。2022年は浜町公園、大久保公園、イケセイ・プレイグラウンドの3つの公園を、リノベーション・アートコート・プロジェクトで再生することができた。このストーリーははじまったばかり。いつか一緒にペイントしましょう。

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