松本第二児童遊園ノ 1周年セレブレーション。 Spalding Japanカラノ ビックリ・アートボール、 ローンチ良キ出来事。
2024年11月16日開催のラブゲームなイベント。イベントのキーワードは江戸川区松本第二児童遊園。スポルディングジャパンとアーティストIMAONEによるアートボール。アートボールとそのTシャツ。モリモリコーチとモンキーズとキッズのクリニック。ゲストプレーヤーたちのガチ遊び。目の前でプレーを見てプラクティスして興奮して交流する。アートコートをの上に立ってそのアートがまんまボールとTシャツになったもので遊んで着てそのままプレゼント。そういう交流電流でみんな楽しんだというコラム。
Article_go parkey
Shooting_Kenji Nakata
We are playground basketball residents like pikeys!!!
ちょうど1年前にオープンした江戸川区松本第二児童遊園のアートコート。これはアーティストIMAONEがアートワークを手がけて、go parkeyとしては5つめになったアートコート・プロジェクトでした。イースト・トーキョーのハイウェイの高架下という、アーバンでパイキーな空気感は、IMAONEにとって大好物なロケーション。そして、都会的だけどクローズドではなくて楽しいテンションが上がる場所にしたいというアーティストの願い通りに素晴らしいコートができたのです。そんなアートコートは、日々の利用者が多く、それはまるでウエストコーストのベニスビーチ(スケートボードとバスケットのピックアップのメッカ)のようでした。早朝は出勤前のワーカーズや散歩ついでの早起きな人々。もしかしたら、たまに眠れぬ夜を過ごしたまま、アートコートで汗をかいてリフレッシュすることもあったかもしれません。昼頃には休憩中の人がやって来たり、バスケをするのは人生で2度目というフレッシュなオジさんがひょっこり顔を出したり。放課後からカラスが鳴ったら帰りましょの17時くらいまではキッズがワシャワシャ集まったり。そして、週末はいつでも盛況です。そして誰もがその場所のルールや暗黙のマナーを学び、感じとっていきます。そうやってベニスビーチのように誰にでもドアは開いていて、みんなマナーとプリンシプルをもって公園で遊ぶのです。
1周年イベント当日の朝。私たちがクリーンナップをはじめるまで、朝一からやってきたキッズが遊んでいました。そんな彼らに声をかけてみました。週に数回、コートに来ること。アートコートになる前から通っていること。アートコートになってから3Pラインもあるしここだけしかないコートだからいつも良い気分だということ。そんなことを話してくれました。ゴールネットがほつれているのが、このコートが遊びつくされているのを物語っていました。3Pラインがところどころ色がはがれているのも、それを物語っています。どれだけのボールがネットを通過していったのか。どれだけの人が3Pを意識してシュートを放ったのか。想像するだけでニヤけてしまいます。ということで、集まったスタッフみんなでコート全体を拭き取り掃除しました。次に3Pラインをはじめとする競技線をホワイト塗料で補修していきました。それから、当日のエキシビジョンでgo parkeyのプレーヤーとしてひと暴れしてくれるカツオ選手にゴールネットを取り替えてもらいました。今回のイベントは、このコートにTriveとともに寄与してくれたスポンサー、スポルディング・ジャパンがバックアップしてくれました。そのおかげで、なんとクリニックに参加するキッズとプレーヤーとコーチ全員に真新しいボールとTシャツをプレゼントすることができました。
アートコートにやって来て、Tシャツに着替えてボールラックから1つ手にとり、遊びはじめる。顔は自然とほころびはじめる。そして、1日一緒に遊んだボールとともに帰宅する。そんな自然な流れは、アートコートとアートボールのストーリーをキッズの数だけまた動き出させてくれることでしょう。今回は、メインコーチにモリモリ氏を招いてクリニックを行いました。このモリモリコーチ、出張クリニックやYouTubeサロンなどでも大活躍されてます。メディアに取り上げられることもしばしばあって、知る人ぞ知るっていう感じです。そんな彼と、go parkeyの出会い(再会)は吉祥寺でした。ルーフトップのプレイグラウンドに集まったラブゲーマーズがピックアップした日。そこには前述のカツオ選手やgo parkey代表のABなどもいました。そのとき、キッズクリニックを終えたばかりのモリモリ氏が片づけをしていました。それで、こちらの激しく楽しい遊び、本気のラブゲームに反応してくれたモリモリ氏が、いつのまにかコートインしてました。そして、自らもゲームしてるかのように楽しんで撮影してくれました。結局、最後まで一緒に遊びました。モリモリ氏が描くラブゲームと僕らが本気で遊ぶラブゲームが、テキストを超えてリンクアップしたのでした。そんな再会を経て、ほんとにアートコートの上で一緒にラブゲーム(go parkey通称LVGM)を開催できるのは嬉しいことでした。
嬉しいことがもういくつか。その1つにスポルディング・ジャパンから、このIMAONEが描いたアートコートのボールとTシャツ(来場者にプレゼントしたモデル)が正式リリースされることになりました。それによって、go parkeyショーツ(ウェブサイトで絶賛販売中)らと合わせて次なるプロジェクトのペンキ代やアーティストのウェポン代になります。それもありがたいですが、実はそれより自分が遊んだ最高のアートコートがそのままボールになって一緒に遊べてしまうことに喜びを感じます。流行り廃りに関係なく、良いアートはいつまでも素敵なものです。本質的なものは普遍的といえるかと思います。それが卑近なところ、例えばボールやTシャツになって転がっているという事実は楽しいに決まっています。ということで、イベント当日は、IMAONEが描いたガチのアートコートの上で、スポルディング・ジャパンによるIMAONEのアートボールを持ってIMAONEのTシャツを着て、go parkeyとパワープロジェクトがつくったIMAONEのお面と風船をちりばめて、IMAONE本人がキッズにスピーチするという、「このパフェは甘すぎて甘すぎて食べきれないよ」というくらいの濃さでIMAONEのモノグラム・アートに染まりました。
さらに嬉しいことに、ビジュアルはポジティブなIMAONEアートに染め上げられながら、参加してくれた地元キッズチームの江戸川モンキーズの面々や、バスケ経験一切ないけどジョインしてくれた何人かのキッズ、お面をつけても選曲と盛り上げ方でわかってしまうDJ YOUなどなど、みんな個性があって、自分のシュートに夢中で彩りがよい意味でバラバラ、よい意味でガチャガチャ、よい意味しかない感じでした。「個性がない」なんていう言葉がありますが、本当はそうじゃないんです。「個性に強弱があるだけで、ちゃーんとみんな個性的なんです」。だから、IMAONEのアートに負けるどころか、それでテンション上がって、みんなファンキーDNAが踊り出し最高潮でした。そして。本当に嬉しくて素晴らしかったことがありました。モリモリコーチとシュンペイコーチが場を盛り上げて、どんどん夢中になっていったキッズは、ゲーム・シチュエーションだけでなく公園バスケで遊ぶときに自分をプッシュしてくれるスキルを会得しようとがんばります。同時に大切なのが、実践するためのイメージや空想力学です。今回はクリニック後、目の前でJT、マイク、カツオ、UG、シュンペイ、ショーマの6人が公園バスケ3x3マッチアップをしました。
ABが3x3のプロたちと公園バスケのパイキーたちという構図をストーリーテーラーしてくれたので、キッズもどちらを応援するのか楽しんでいました。さっきまで一緒にクリニックしてくれた選手が本気で相手とマッチアップしてて、楽しそうにガチのバチバチをしている。さっき教えてもらったターンやビハインドバックやステップを繰り出しながらポイントしていきます。それを夢中になって焼きつけます。1マッチのインタバールではキッズもシューティングして遊びます。1on1をリクエストするキッズもいました。良い感じです。そして、このエキシビジョン。全員がリバウンドやルーズに必死になっていました。ポイント以上にマイボールにすることの重要性が熱気とともに証明されていました。ポジションレスで即興のピックアップ、公園バスケで一番重要なエッセンスです。コーチだった人たちも必死に転がって歓喜している。これはディープインパクトでした。日が陰りはじめた晩秋のイースト・トーキョー。高架下はぐっとアーバンでカオスな雰囲気が漂うものです。それがこのアートコートは選手とキッズの熱狂とDJ YOUの音的残像で、まるでショーケース、いち公園がスポットライトを浴びてるようでした。この眩しいキラキラは、今日キラキラと目を輝かせていたキッズの誰かが、JTやマイクのようにダンクを決めたり、カツオやUGのようにハンドルからプルアップの3Pを決めたり、ショーマのようにフープに果敢にアタックしたり、シュンペイのようにひたすら声を出してリバウンドをマイボールにいしていったりする可能性を物語っていたようでした。もしかしたら、ABのようなアートコート・プロジェクトをリードしてくれる人になるかもしれません。モリモリコーチのようなエンターテナーになる人や、とても楽しいDJや、オイルペイントで活躍するアーティストになるキッズもいるかもしれません。さらには私たちの想像と可能性のもっと彼方のことをやってのけてくれるキッズもいるでしょう。そういう物語の断片、プロローグ、イントロをつよく感じた出来事でした。みなさん、ありがとうございました。また会いましょう! それまでキープ・オンです!